トヨタビッグエアーでも優勝経験のあるバートンライダーのケビン・ピアースが、2009年の事故後初めてスノーボードに乗りゲレンデを滑走しました!
ケビンはバンクーバーオリンピックを目前に控え、ショーン・ホワイトなどオリンピック代表候補達としのぎを削っていた2009年の12月31日、ハーフパイプでダブルコークの練習中に頭を強く打ち、外傷性脳損傷によって一時は昏睡状態になるなど重篤な状態となっていました。
その後、意識の回復はしたものの、歩行障害や視界不良、記憶障害など数々の困難が彼を襲いましたが、「もう一度スノーボードに乗る」事を目標に家族や仲間・ファンに支えられ約2年間リハビリを重ねてきました。
先月1日には眼筋の手術を行い、バランス感覚も格段に向上しました。記憶障害はまだ残っているものの、彼は自分自身の体がスノーボードに乗る感覚を覚えているはずだと考えていて、彼曰く「自転車に乗るようなもの」なのだそうです。
コロラド州ブリッケンリッジにて支えてくれた仲間やファンと共に滑ったそれは、ハーフパイプやビッグエアーもない、本当「ただ乗るだけ」のスノーボーディングでしたが、彼にとっては価値あるものであった事は間違いないようです。